任期満了に伴う川崎市長選挙が10月17日告示、31日に投開票される。立候補を表明しているのは、現職の福田紀彦氏(49)と政治団体代表委員の市古博一氏(73)で、いずれも無所属。この2氏による一騎打ちの公算が大きい。
福田氏は県議を経て09年の市長選に挑戦し落選するも、13年に政党推薦を受けず初当選。今回3選を目指す。待機児童の解消、小児医療費助成拡大など社会保障の充実、地域包括ケアシステムへの取り組みなど2期8年の実績を訴える。先月末に選挙公約を発表し、二重行政を解消する特別自治市の実現、脱炭素社会への転換などを掲げた。福田氏は「生活、産業、まちづくりはこの10年で大きく変わる。変化を進化につなげ、皆さんと実行させる」と主張する。
市古氏は政治団体「川崎民主市政をつくる会」代表委員を務め、共産党の推薦を受け出馬の見通し。1972年から41年間、川崎市立小中学校教諭として勤務。4年前の市長選で立候補し落選、今回が2度目の挑戦となる。「基本政策大綱案の8つの柱」を掲げ、医療機関への財政支援、中学卒業までの医療費無料、対話する市政運営などを盛り込み市政の転換を訴える。市古氏は「現市長に市政をまかせては、市民のいのちと暮らしは守れない」と強調する。
※10月11日起稿
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