地震の影響 区内でも 停電8万900件 日常生活に爪あと
今月11日に発生した東北地方太平洋沖地震。中原区でも震度5弱を観測し、区内で8万900件が停電した。スーパーやガソリンスタンドに人が殺到するなど、区民の日常生活に大きな影響を及ぼした。
地震直後から発生した停電は、区行政サービスコーナーや中原市民館、とどろきアリーナなどの施設にも及んだ。国際交流センターには30人が自主避難したが、同センターの水道管が破裂したため近隣小学校に移動したという。
武蔵小杉エリアの高層マンションの大半ではエレベーターが稼動しない状態となり、40階以上まで歩く姿も見られた。不安な状態が続いたが、午後9時45分頃から順次復旧していった。中原消防署によると、14日までにエレベーター閉じ込めは8件発生したという。
食料品やガソリンは売り切れ
区内のスーパーでは食品や日用品を購入しようと長い行列ができ、パンやトイレットペーパー、電池が売り切れとなった。ガソリンスタンドには50台ほどの車が列をなし売り切れも続出。木月4丁目のスタンドでは「13日の午後10時ごろガソリンがなくなった。道路が渋滞していて届かないことも考えられる」と話した。
区内に本拠地を置く川崎フロンターレが所属するサッカーJリーグは3月中の全試合中止を決定し、同じくNECレッドロケッツが所属するバレーボールVリーグはシーズンの残り試合を開催しない決定をし、シーズン終了とした。
計画停電4月末まで予定
14日には東京電力(株)による計画停電を実施。(14日現在4月末までを予定)。14日は予定されていた停電は区内で行われなかったが、JR南武線は終日運休となった。しかし、情報が届かなかった区民が駅に殺到し駅員は対応に追われた。武蔵中原駅の駅員は「運休を聞いたのは朝4時ごろ。情報を知らず駅に来る人が多かった」と話した。
東京電力(株)川崎支社によると「今後も電力の供給状況を見ながら地域ごとに行う計画停電を4月末まで予定しているが、状況により内容は随時変更となる可能性もある。ホームページなどで確認をお願いしたい」とのこと。問い合わせは東京電力カスタマーセンター(【フリーダイヤル】0120・99・5772)、市の対応に関する問い合わせは川崎市総務局危機管理室(【電話】044・200・2794)へ。
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5月3日
4月26日