中原図書館 災害本コーナー 関心高く 今月末まで設置延長 “就職支援”も併設
東日本大震災を受け開設した「災害に関する本コーナー」の反響が依然高いことから、中原図書館(寺内藤雄館長)では4月末まで設置の延長を決めた。また、状況により来月まで継続することも検討している。
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「災害に関する本コーナー」を設置したのは、震災から4日後のこと。図書館の職員らが、「地震」「津波」「防災」「原子力」などをキーワードに急きょ約50冊の書籍を用意。しかし、僅か3日ほどでそのほとんどが貸し出されるほどの反響だった。そのため、書庫からさらに25冊ほどを追加。設置から1ヵ月経った今も、常時約8割の本が貸し出されている状況という。
中原図書館では昨年から、”生活に役立つ情報発信”というテーマを掲げ、社会情勢や地域ニーズに合わせて様々な特別コーナーを設置してきた。この3月も、学生の就職率悪化を受けて「就職・就労支援コーナー」を予定。地震により変更となったが、現在はその影響で未就職者などが増えていることから、改めて同時にコーナーを併設した。
同図書館では、「不安をあおらないよう、考慮して本を選んだ。できるだけ多くの方に読んでもらい、いざというときに役立ててもらえれば」と、少なくとも4月末まではコーナーの設置を続けるという。また、貸出状況を見ながらGW明けくらいまでの継続も検討しているという。
「図書館へ足運んで」
また、中原図書館で定期的にボランティアを行っているスタッフらが、被災地からとどろきアリーナに避難している子どもたちを元気づけようと本の読み聞かせを行った。図書館の本などを通じ、親子で和む姿も見られたという。
また、「避難している人にも、川崎市の情報源として、様々な情報を得る拠点になる図書館に足を運んでもらえれば」と、図書館への来館を呼びかける案内なども掲示している。
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5月3日
4月26日