関東高校ウェイトリフティング選手権選抜大会69kg級で優勝し、来月全国に出場する 篠原 航平さん 法政二高2年 17歳
次なる頂点へ、あくなき挑戦
○…強豪ひしめく関東大会で初めて頂点に立った。持ち上げたバーベルは120kg。「素直に嬉しいですね」と笑顔を見せる。しかし、大会前は充分な練習が出来なかった。昨年11月に130kgの自己新記録を出した際、それまで我慢してきた腰の痛みが悪化。医師から”腰椎椎間板症”と告げられた。「大会当日(1月21日)までバーベルを持つことを禁じられ正直不安でしたけど、本番はアドレナリンが出ました」
○…ウェイトリフティングと出会ったのは中2の時。「子どもの頃から続けてきた体操以外に何かしたかった」と、親からも勧められたことがきっかけ。体操で培ったバランスの良さとパワーが、現コーチで指導者として全国に名を馳せる小平氏の目に留まった。中学時代は同氏の課外クラブで練習を重ね、伝統の”重量挙部”がある法政二高に入学。日々の練習は1日3時間・週5日以上。見た目以上に奥が深いスポーツで、「競技時間が短い分、後で取り返しがつかない。だから、フォームが崩れても瞬時に修正できる練習が必要」と話す。コーチからは「本来の実力を発揮すれば上位も狙える」との檄を受け、来月、全国制覇を目指す。
○…自宅がある大田区から自転車で通学する毎日。優勝に両親も喜んでくれたが、父からは「満足せず更に上を目指せ」と厳しくも温かいエールが。趣味は漫画を読むこと。兄、妹とも仲良く「マンガは貸し借りしています」。好きな教科は英語。中学時代、米国イリノイ州にホームステイしたが、「ほぼジェスチャーでした」と苦笑い。だから「英語を勉強して、次に会ったら英語で会話したいですね」。
○…すでに今年のインターハイを見据え、鍛錬を重ねる。「ケガをしない身体を作り、優勝したい」と意気込みをみせる。大学でもウェイトリフティングを続けるつもりで、将来の夢はオリンピック出場。「やるからには、上を目指し続けます」と力強く語った。
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5月3日
4月26日