感染性胃腸炎が流行 市が警報を発令
川崎市は5日、市内に感染性胃腸炎の流行発生警報を発令した。市健康福祉局によると、例年よりもやや早い時期の流行という。市は手洗いや調理器具の殺菌等の励行を呼びかけている。
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11月26日から12月2日までの1週間の感染性胃腸炎の患者報告数が流行発生警報の基準値(定点あたり20人)を超える26・38人となった。99年以降では全国的に大流行した06年の30・06に次ぐ水準で、例年を上回るペースで患者が増加している。
ノロウイルス増加
感染性胃腸炎とは細菌やウイルスといった病原体の感染によって起こる胃腸炎の総称で、嘔吐と下痢が主な症状。夏場はサルモネラや病原性大腸菌などの細菌性胃腸炎が増加し、冬場はノロウイルスやアデノウイルスなどのウイルス性胃腸炎が増加する。
特に11月から12月にかけてノロウイルスによる発生が多くなるという。全国では今年、新しい遺伝子変異のあるノロウイルスが広がっていることが確認されている。市健康福祉局は、市内でも新しいタイプのウイルスが広がっているとみている。
7割が5歳以下
市内の患者を年齢別にみると、5歳以下が全体の7割を占める。年齢が上がるにつれて発生が少なくなる傾向がある。便や吐物がついた手、おもちゃを介して、病原体が口から入ることで感染するという。
手洗い・殺菌を
同局では対策として▼トイレの後や食事前、外出後、子どものオムツを取り替えた後などの手洗い▼生鮮食品は十分に洗浄し、中心部までよく加熱すること▼調理器具の洗浄・殺菌―などの励行を勧めている。リーフレットやホームページを活用して啓発に努めるという。嘔吐や下痢が激しい場合は、水分をこまめにとり、医療機関で受診することを呼びかけている。特に乳児は脱水状態になりやすいので注意が必要という。
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5月3日
4月26日