中原区内で振り込め詐欺の被害が増えている。中原警察署(前田克彦署長)によると、12月15日現在の今年の被害件数は昨年の約2倍の29件。年末にかけて還付金狙いの振り込め詐欺の被害も発生しており、同署では注意を呼びかけている。
中原署によると、区内の今年(12月15日現在)の振り込め詐欺の被害は29件で、昨年1年間に発生した16件の約2倍。被害額は約7800万円で昨年の約4600万円の2倍近くに迫っている。銀行の窓口やATM操作中などに声をかけ、振り込みを直前で防いだものは31件で、昨年より18件増えている。
最近、多い手口は犯人が直接現金を受け取りにくるパターン。電話で子どもや孫を語り、代理の人間が玄関先などで直接現金を受け取る。同署では「電話口でお金の話しを切り出されたら、まずはきちんと確認をしてほしい。怪しいと思ったらすぐに通報を」と話す。
2件の被害届
また、年末にかけて増えているのは還付金詐欺。電話口で区役所の職員を名乗り、医療費や税金、保険金の還付をほのめかし、現金を騙し取る手法。銀行やコンビニに誘導し、電話の指示通りに振り込ませる。ATMの操作がわからない高齢者などが狙われやすく、電話の通りにボタン操作を進めていった結果、自分の預金口座から犯人へ大金を振込んでしまう。
同署では「昨年は被害のなかった還付金詐欺だが、ここ1〜2カ月で2件の被害届を受けている。今後も増えることが予想されるので気を付けてほしい」と注意を呼びかける。
家族間で確認を
中原署によると、振り込め詐欺の電話は地域毎にかかってきているという。同署では「毎日のように『振り込め詐欺のような電話があった』という連絡を受けている。普段から気をつけてほしい」と話す。さらに「銀行が休業となる年末年始は動きが活発になる可能性があるので、気を付けてほしい。『自分は詐欺には騙されない』と思っている人ほど、騙される傾向にあるので、年末年始に家族全員で顔を合わせ、互いの状況を確認し合うことも被害防止の一つになるのでは」と話している。
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