戦時中の記憶を紙芝居で 8月8日、国際交流センター
戦時中の中原の子どもたちの学童疎開の様子を描いた『中原今昔かみしばい第2作・学童疎開編』と題した紙芝居が、川崎市国際交流センター・レセプションルームで8月8日に披露される。
川崎中原の空襲・戦災を記録する会は中原区内で空襲があった事実や戦時中の体験を区民に伝え、平和で住みよいまちづくりを区民で考えることを目的に活動し、戦争体験を題材にした紙芝居は今回で2作目。2年ぶりの新作となる。
実際に中原区内で戦争、学童疎開を体験した中野幹夫さん(79)の話を元に、疎開先の伊勢原・大山で過ごした生活を盛り込んだストーリー。日増しに食料がなくなっていく様や、月に1回の保護者との面会時の喜び、安全だとされていた疎開先で空襲による被害者が出たことの衝撃など、実際にあった出来事が淡々とシンプルに書かれている。絵も中野さんが描いた。「学童疎開をテーマにしたのは、それだけその出来事が強烈に残っているから」と中野さんは話す。
同会が練ったストーリーを、川崎市内中心に絵巻・紙芝居・読み聞かせ公演を行っている団体、『おと絵がたり』が子ども向けにアレンジ。またオリジナルサウンド制作・語りも同団体が担当している。
「未来を考える」機会に
新作の初公演は8月8日(金)14時から。川崎市国際交流センター・レセプションルームで行われるイベント『親子で知ろう 中原の空襲』の中で上映される。川崎中原の空襲・戦災を記録する会の松元泰雄さんは「戦時中の生活から平和の大切さを子ども達に伝えていきたいという思いで作った。皆さんに分かりやすく戦争の記憶を伝えられると思う。未来を考えるためにも多くの方に見て頂きたい」と話す。上映についての問い合わせは【電話】090・1217・8952(松元さん)まで。
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5月3日
4月26日