夢見ヶ崎動物公園の新園長に就任した 岩瀬 耕一さん 横浜市在住 56歳
笑顔生み出す動物園長に
○…市内唯一の動物公園の新園長に就任。桜の名所としても知られる加瀬山の中心にあり、満開の桜が咲き大勢の市民で賑わう中の赴任に「公園全てを把握するのはこれからだけど、季節ごとの出会いを楽しみにしています」と期待に胸を膨らませる。展示されている動物や鳥類は約400。17人の職員で獣舎の清掃や餌やり、診療などを行う。園長としては「職員の働きやすい環境づくりをすすめること。そして市民に喜ばれる動物園を目指したい」。
〇…1984年、獣医の資格職として市役所に入庁。最初の赴任先は幸区の保健所で衛生管理に携わった。その後は環境、衛生、感染症対策などの分野に従事してきた。新型インフルエンザが流行した時は「60日間休まず、市役所に泊まったり大変だった」と話すなど、市民の安全を守ってきた。獣医として本職となる動物園の赴任も、「動物に関する研究は進んでおり、保護や福祉など学ぶことは多い。もっと勉強しないと」と表情を引き締める。
〇…58年、愛知県豊橋市の出身。「小さい頃から、犬や小鳥が身近にいて、動物が好きだった」と話し、高校卒業と同時に東京都武蔵野市の日本獣医畜産大学に進んだ。同じ大学出身の先輩が市役所で細菌系の検査などをしているのを聞き、興味が沸き同じ道に。結婚後は、3人の子どもに恵まれた。子どもが小さい頃は「近くの野毛山動物園などに連れて行くと喜んでね」と懐かしむように振り返る。
〇…開園から41年目、獣舎の老朽化など課題もあるが「これからもずっと愛される動物園にするための方針作りに携わっていく」と語る。「日中は保育園の園児や年配の方で賑わっている。ふれあい教室なども企画していきたい」とも話す。最初の赴任地、幸区に32年ぶりに戻ってきた。「街は大分変わり、マンションも増えて驚いた。でも、人口が増える川崎の人たちがいつ来ても、笑顔が溢れる場所にしたいですね」
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5月3日
4月26日