「親子ラグビー教室」を主催した川崎市ラグビーフットボール協会の会長を務める 宍戸 栄さん 上小田中在住 72歳
競技人口増めざしトライ
○…体育の日に等々力緑地内で行われた「親子ラグビー教室」や春秋の市民大会などを主催し、ラグビーの普及に努めている。日本代表の快進撃による空前のラグビーブームに「不思議な感じ。最近はラグビーの話をする側よりも、される側」と戸惑いを見せるも「人気復活のチャンス到来だね」と微笑む。協会が運営するスクールには幼児から中学生まで約150人が入会。「楽しいし、仲間も増える。何より体力作りには最適なんです」と、競技人口増へ向け猛アピールだ。
○…学生時代はラグビーとは無縁で、就職した東芝の上司に半ば強引にユニフォームを着させられたことが始まり。「素人なのに最初から厳しく扱かれてね。でも、トライを上手く決めた時には褒めてくれて。仲間と身体をぶつけ合い、汗をかくのも楽しいなって」と、いつしかラグビーの魅力にハマり、仕事と両立し継続してきた。退職後も同協会の役員としてボランティア活動に励んでいたが、3年前、前会長が他界したことから周囲の推薦で会長に就任。その明るい人柄などで人望は厚く、今も会員をまとめている。
○…北海道富良野市生まれ。今やラベンダーなどで全国に知られる観光地だが「上京前は、クマやキツネをよく見かけるほどの田舎。テレビなどで素敵な映像や写真を見ると、本当に故郷なのかと疑ったよ」。現在は夫人と2人暮らし。長男長女とも家庭を築き5人の孫も誕生。サッカーに勤しむ男孫に「何度かラグビーに誘ったんだけど振り向いてくれなくてね」と苦笑い。
○…かつては市内に約30のラグビーチームがあったが、現在は6チームほどに。「大企業にはラグビー部があって、試合も頻繁に行われていたんだよ」。それでも会員や指導員の協力もあり、ここ数年はスクール生の数も維持している。目標は「等々力陸上競技場メイングラウンドでプレイさせてあげること」。その働きかけも会長の大きな役目だ。
|
|
|
|
|
|
5月3日
4月26日