中原警察署(岩滿優署長)は12月1日、建設用重機リース会社の大京建機株式会社(本社/東京都大田区)と備品使用に関する協定を締結した。大規模災害が発生した場合の迅速な災害警備活動を実施するためで、岩滿署長は「発災時に大型クレーンが警察の力になってくれると頼もしい」と話す。
中原区内には、綱島街道、府中街道、中原街道、尻手黒川道路、南武沿線道路などの主要道路があり、大規模災害が発生した際には重要な緊急交通路になる。しかし、建物の倒壊などで瓦礫が道を塞いでしまった場合に、それらを撤去できる重機が区内にはない。そこで、同署はクレーン等の重機を扱う大京建機(株)と協定締結を決めた。同署では「災害時の緊急交通路の確保により、迅速な災害救助が期待できる」という。また、武蔵小杉周辺にはタワーマンションが建設中を含め11棟ある。大型クレーンなどによる高層階の人命救助などにも期待を寄せる。
協定を締結した大京建機(株)は1965年創業。川崎区に事業所を構え、85〜100台の重機を保有する。保有台数、機種の豊富さと、機動力の高さから今回の締結に至った。災害時は川崎区の事業所から中原区へ重機が配車される。同社は、阪神淡路大震災や東日本大震災の際、重機を用いて被災地の復興活動に協力するなど災害時の実績もある。
岩滿署長は「平素における大規模災害への備えは不可欠なので頼もしい」と話すと、同社の内田隆一代表取締役社長は「市民の皆様のお役に立ちたいと思う」と話した。
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