平昌(ピョンチャン)冬季五輪で銅メダルを獲得したカーリング女子日本代表の人気の高まりとともに、陸のカーリング「カローリング」にも熱い視線が注がれつつある。3日に川崎区で開かれた体験会には、多くの子どもが参加し競技を楽しんだ。主催者は競技人口の増加に期待を寄せる。
カローリングは、名古屋市の会社社長が陸上でもカーリングを楽しめるよう、93年に考案したインドアスポーツ。スポーツセンター、体育館、市民館、オフィスなどの施設の床を利用して楽しむ。
日本カローリング協会によると全国の体験者数は約40万人。川崎市では川崎区や川崎市麻生スポーツセンターに道具を設置し、川崎区では地元子ども会や老人会などにも貸出す。
競技はストーンと呼ばれる円形の石を約40メートル先の的に向かって交互に投げ合い、得点を競うカーリングに対して、カローリングはジェットローラー(円盤)を12m先の的に向かって投げ合う。磨く(スウィープ)ブラシは使わず、カーリングよりコンパクトな競技なのが特徴だ。
今月3日、川崎区の「カルッツかわさき(川崎市スポーツ・文化総合センター)」で市内各地にある地域総合型スポーツクラブが一堂に会したイベントが行われ、川中島総合型スポーツクラブで行われているカローリングが紹介され、注目が集まった。
「ヤー」「ヤップ」――。会場ではジェットローラーを投げると、カーリングさながら叫び声をあげる人の姿が見られた。カー娘が作戦を話し合う場面で交わされた「そだねー」を発する子どもの声も。中原区から参加した松元陽和(ひより)さん(11)は「力の入れ具合が難しかった」と奥深さを実感。小島暖葵さん(10)と爽暉さん(5)は「今度は氷でもやってみたい」と身近に感じた様子だった。
カローリング体験会を実施した川中島総合型スポーツクラブの内田省治理事長によると、日頃は年配者の姿が目立つという。「これを機会に若い子どもたちにも参加してもらえれば」と期待を込める。
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