協同組合武蔵小杉商店街の理事長に就任した 川島 邦博さん 市ノ坪在住 71歳
新風吹き込む「決意の笑顔」
○…武蔵小杉の駅前通り商店街と法政通り商店街を束ねる協同組合の理事長に4月に就任。「先代の皆さんのような貫禄はないけど、その分若い会員も気軽に意見を言ってくれているよ」とほほえむ。大の人好きで、笑顔を見ると「ついサービスしてしまう」性格。皆で楽しめることをと、法政通りではそうめん流しや夜神輿など人気企画を生み出してきた。「まだ川崎の商店街でやったことがないことを考えるのが好き。喜んでもらえるとなおさらね」
○…法政通りで衣料品店を営む父の姿を見て育った。大学卒業後しばらくして都内の大手婦人服店で修業を積みたいと社長に直談判。「4度目の訪問で雇ってもらえることになってね。熱意だけで決めてもらえる古き良き時代だった」と懐かしむ。早逝した父の後を継いだのは28歳の頃。以来、一緒に切り盛りする妻の支えを頼りに商店街活動に身を置いている。
○…モットーは「いつもニコニコ」。「深く考えず、こだわらず、でも反省はしつつ。常に前向きな気持ちでいたい」とほほえむ。生来の世話焼きは家族相手でも変わらず、4人の孫たちとの年に1回のキャンプでは誰よりも張り切って準備する。一方で、毎朝の一人の時間も元気の源。「自宅の屋上で盆栽の世話をしていると心がすっきりしてね。今日も一日頑張ろうと思えるよ」
○…新旧入り交じるここ武蔵小杉での新たなスタートに「やるしかない」。若くして経営者になった分、仕事と商店街活動の両立の大変さを誰よりも感じてきた。経験を生かし、会議出席者をその都度しぼりこむなど運営の簡素化を目標とする。「入ってもいいかなと思える商店街づくりをして、若手を育成したい」。柔和な笑顔の奥に決意をのぞかせる。
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5月3日
4月26日