バラの全国大会「第25回ばら品評会」が県立フラワーセンター大船植物園(市内岡本)で明日15日(土)に行われる。県内では初の開催。「(財)日本ばら会(中曽根康弘会長)」が主催で、事務局は地域のバラ愛好団体「湘南バラ会(成田光雄会長)」が務める。10月19日(水)まで約200点の力作のバラが展示され、秋の景色を彩ることになる。
日本ばら会は日本各地にあるバラの愛好会をまとめる財団法人。各地域の団体から数人ずつ参加しており、現在約800人の会員を擁する。
全国大会が始まったのは約30年前。各地から手塩にかけて育てられたバラが一堂に会し、「美しい一輪」に賞が与えられる。同時にバラ愛好家たちの交流の場の役割も果たし、各地域の愛好会が持ちまわりで事務局を担当。これまで北海道や大阪、九州などで開催されてきた。
全国大会は担当する会が力を入れて開催するため、年度を重ねるごとに規模が拡大していった。そこにハードルを感じ、なかなか事務局を務める団体が決まらず、6年前のつくば大会以降、開催されてこなかった。
「このままだとバラ好きの交流の場が絶たれてしまう」と感じた日本ばら会常務理事も兼ねる成田会長は、湘南バラ会で事務局を引き受けることを決意。仲間からも承諾を得、毎年展覧会を行っているフラワーセンターでの開催を決めた。「肩肘張らない、気軽にバラを楽しめる会になれば」と話し、原点回帰を目標に準備を進めている。
15日の全国大会は8人の同会認定のバラのスペシャリストが審査し、賞を与える。出品は全て切花で、種目は一輪の花の美しさを競う「大輪1花」、一つの枝にいくつかの花がつく「房咲2枝」、器に生けた「盛花」など全部で8つ。各部門の優勝花には「会長賞」や「ブルガリア大使賞」、「大船植物園園長賞」などが与えられる。受賞のポイントを「花が大きければ良い、という訳ではなく、『美しい』ことが大切」と成田さんは語る。現在全国から我こそはと自信を持った愛好家約20人の応募がある。
飛び込み参加も歓迎
バラの愛好会に所属していなくても、同大会に出品可能。条件は自分で育てたバラであること。15日の午後2時までにフラワーセンターに持ち込めば、審査の対象になる。出品すれば期間中、展示室に自慢の一輪を飾ることができる。「愛好会に関わらず、バラ好きの集まる会にしたい。飛び込み参加も歓迎」と成田さんは話す。
大会の問い合わせは【電話】0466(44)1376成田さんまで。会場の問い合わせは【電話】0467(46)2188同センターまで。
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