先月19日、神奈川県はインフルエンザの流行注意報を発令した。鎌倉保健福祉事務所管内(鎌倉市、逗子市、葉山町)でも29日には県内平均を上回る流行が確認され、県は今月2日に流行警報を発令した。今年は流行開始から警報発令までの期間が短く、急速な拡大が認められる。
インフルエンザの統計は鎌倉保健福祉事務所が管内とする鎌倉市、逗子市、葉山町内の10の医療機関からの報告数が基本となっており、1週間あたりの1医療機関の平均が30人を超えると「流行警報」が発令される。
先月第2週の罹患者数は平均2・13人、第3週は平均13・13人であった一方で、第4週は約3倍となる平均38・22人を確認、急激な増加が見られた。県全体でも同様の増加傾向が見られ、今月2日に警報を発令している。昨冬の流行ピークは1月4週目で、平均31・89人。今回はこの数を上回っている。
同保健福祉事務所インフルエンザ担当によると、警報発令時期は例年同様だが、発令までの期間が短く、流行スピードが早いことがうかがえるという。また、「今冬は、県西部から流行が始まり、その後に鎌倉市や逗子市、葉山町でも始まった」と話している。現在流行しているウイルスの型はA香港型が9割だとされる。
同保健福祉事務所管内では、学級閉鎖を実施した学校は現在延べ50校を超える。例年は年末に数校で学級閉鎖となるが、今冬は年末に1校もなく、学級閉鎖が実施されたのは先月の半ば以降に集中している。
今回の流行は冬晴れの乾燥が影響しているとされ、同保健福祉事務所では「手洗いうがいを徹底して、感染していなくてもマスクを着用して欲しい。のどを乾燥から守るのが一番の予防」と市民に呼びかけている。
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