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鎌倉 トップニュース文化

公開日:2012.03.16

鎌倉かるた大会
344人が熱い戦い
第10回を記念し読み札作者も参加

  • 勝負が決まる最後の1枚で接戦に(今月10日建長寺)

 記念すべき第10回となる鎌倉かるた大会が今月10日、建長寺で行われた。市内小学生ら86組344人が参加し、畳の上で”熱戦”を繰り広げた。同かるたは「鎌倉ペンクラブ(伊藤玄二郎会長)」が約10年前に手がけたもの。公募作による読み札と同クラブ会員による絵札で鎌倉の風景などを表現している。



 「はいっ」という元気な掛け声とともに畳に並べられた絵札をすばやく叩く。そんな一瞬の攻防が繰り広げられた110畳ある広間は、真剣なまなざしの子どもたちと、それを見守る家族らで埋め尽くされていた。



 1チームは4人。友人や家族での構成がほとんどで、髪留めや洋服を同じもので統一して士気を高めているチームもいくつか見られた。広間の隅では負けた悔しさに涙を見せる姿も。



 参加者の8割は市内の小学生。大会にむけて家族や友人と練習を重ねてきたという。子どもたちは「また来年も出たい」と感想を口にし、広間を後にした。



 接戦の末、優勝したのは山崎小卒業生チーム。代表の片平こころさん(大船中1年)は「連覇できてうれしい」と語った。



 第10回の開催を記念して、読み札「抜ける空/魔法の杖で/鎌倉花火」の作者、石井満智子さん(20)が今大会の読み手として参加。石井さんは「子どもたちが明るく元気で私も楽しかった。このかるたでたくさん遊んで欲しい」と話した。また、伊藤会長は「10回も続くのはありがたいこと。子どもが真剣に張り合う場面には中々出会えないので、大変貴重な機会」と大会について語った。



 同かるたは読み札を一般公募した、市民参加型のもの。大仏などの名所や、川端康成などの鎌倉ゆかりの人物が表現され、遊ぶだけで鎌倉を学ぶことができる。同クラブが設立後最初に手がけた事業で以降毎年、大会を主催している。



 同クラブは川端康成など文士たちにより戦前に設立され1970年代に解散した団体を、2001年に復活させたもの。昨年11月に10周年を迎えた。

 

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