6月14日付で副市長に就任した瀧澤由人氏(59・前経営企画部長)に、担当する政策分野や市の課題などについて聞いた。
昨年10月に就任した大谷雅実副市長が、まちづくりや拠点整備、世界遺産などの創造的な政策を担当するのに対し、瀧澤氏は総務から企画・福祉・都市調整・開発許認可など、実務的な対応が主な役割。各部の政策を調整するコーディネーターとして、市の総合計画にも関わる。
財政関係の部署に約10年間身を置いたこともあり、「持続可能な行政運営の土台作り」の重要性を指摘し、財政の健全化を大きな課題に挙げた。
少子高齢化・世界遺産登録推進(登録後の対応)・災害対策の3つを喫緊の課題としてとらえ、これらに対応するための財政運営に取り組む。「市民の方が、住んでよかったと思う鎌倉にしていきたい」と語った。
世界遺産登録に関しては、長年にわたり寺社仏閣をはじめとした文化財保護や、緑地保全に行政として大規模な財政支出を行ってきたとして、「これまでの積み重ねがあって、今がある」と説明する。一方で、登録された場合には、「歩道の整備や案内板の充実化など、プラスアルファの手当ても必要と考えている」と話した。
国交省からきた大谷氏と市生え抜きの瀧澤氏が、それぞれの得意分野を生かして、松尾崇市長を支える体制となった。
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