市は4月23日から、市教育センター相談室内に、いじめ相談に特化した「鎌倉市いじめ相談ダイヤル」を設置している。市内在住・在学の児童生徒とその保護者が対象で、専用ダイヤルにすることでより相談しやすい態勢を作り、いじめ予防や早期発見・解消を図る。
「相談ダイヤル」では、臨床・学校心理士などの資格を保有する専門の相談員や、教育委員会の指導主事らが対応。相談者の状況を確認したうえで、必要に応じてアドバイスなどをする。状況が深刻で、具体的な校名などが挙がれば、市教委から学校への指導・助言も行っていく方針だ。
市教育センターによると、電話や自宅訪問で教育相談を受け付ける「教育センター相談室」は以前から設置されていたものの、いじめに特化したものではなかった。2011年、国内でいじめが要因とみられる中学生の自殺事件が発生。以降、全国的にいじめ対策の点検・改善が求められてきたことを受け、市の教育委員から市側へいじめ予防・早期発見の強化が提言された。
市は、市立の25小中学校の全児童生徒と保護者への印刷物配布や、市ホームページなどで周知し、5月14日現在までに4件の相談があったという。
ダイヤルは【電話】0467・24・5235。祝日を除く月曜日から金曜日の午前9時から午後5時まで受け付ける。同センターの越川雅之所長は「他人に話すことが解決への第一歩。身近な人には話しにくい、という人に、積極的に活用してもらえれば」と話している。
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