世界遺産「不記載」や選挙 選択の1年に 鎌倉の2013年を振り返る
世界遺産登録を目指した「武家の古都・鎌倉」の「不記載」勧告や、市議・市長選挙など様々な選択の機会に接した2013年の鎌倉。開設130周年を迎えた海水浴場では命名権を㈱豊島屋が取得した。「ゆるキャラ」のデビューや「宗教者会議」の発会、世界選手権優勝の亀山耕平選手をはじめ、スポーツ・文化面での若者の活躍も目立った1年を振り返る。
【1月】
市がフェイスブックを活用した官民合同の広報ページ「かまくらさん」をスタートさせる。
資生堂が鎌倉工場を2015年3月で閉鎖すると発表。半世紀の歴史に幕。
【2月】
永福寺跡の三堂基壇復元現場の見学会に300人が集まった。源頼朝が建立した大寺院。室町時代に焼失。市は1983年から発掘調査に乗り出し、史跡公園として整備を進めている。
【3月】
3回目となる、宗教者による宗旨、宗派を超えた東日本大震災の追悼・復興祈願がカトリック雪ノ下教会で行われた。市民団体などによる復興支援の催しが市内各地で開催された。
【4月】
市議選、定数26議席を43人が争う混戦に。投票率44・99%は前回を5ポイント近く下回り過去最低。
世界遺産登録を目指した「武家の古都・鎌倉」がイコモス(国際記念物遺跡会議)から「不記載」勧告を受ける。5月、鎌倉をはじめとする関係4県市は「推薦を取り下げて再挑戦」の方針を決めた。
【5月】
鳩サブレーの㈱豊島屋が市内3海水浴場のネーミングライツ・パートナーに。今年度は従来どおり「材木座」「由比ガ浜」「腰越」の名称が使用されることに。
市非公認ゆるキャラ「おちむん」がデビュー。
【6月】
安良岡靖史氏を教育委員に選任する議案を市議会が全会一致で可決。教育長就任含みの人事案。8カ月に及ぶ教育行政トップ不在の事態に幕。8月、教育委員会で任命され、就任。
神道・仏教・キリスト教など宗旨や宗派の垣根を超えて交流を図る「鎌倉宗教者会議」(吉田茂穗会長)が設立された。
【7月】
JR鎌倉駅の発車メロディーがフルートの生音音源による童謡「鎌倉」に。演奏は鎌倉出身のフルート奏者・吉川久子さん。
鎌倉警察署が由比ガ浜2丁目の新庁舎に移転。
130周年を迎えた鎌倉市海水浴場が海開き。今年の開設期間は7月9日〜9月8日の62日間。
愛称を募集していた湘南モノレール㈱のマスコットの名前が「しょもたん」に決定。お披露目された。
市が韓国の安東市と初のパートナーシティ提携結ぶ。民間主導・分野限定の国際交流促進の制度。
市が普通交付税の交付団体に移行することが明らかになる。同制度の開始以来初めて。
清泉女学院音楽部の高校生がオーストリアで開かれた「第1回欧州国際合唱祭」でグランプリに輝いた。
【8月】
地域の有志が立ち上げた「ふかさわ夏まつり」が10周年を迎えた。
手広中陸上部の矢野真央さんが全日本中学校陸上競技選手権大会の女子走高跳で2位に。自己ベスト169㎝を記録。
「かまくらプレミアム商品券」が発売。
【9月】
小町通りの「電線類地中化」工事が完成。
地ビール「北鎌倉の恵み」が復活。市民団体「北鎌倉湧水ネットワーク」とサンクトガーレン㈲が協働。売り上げの一部はまちづくり運動などに取り組む市民団体に寄付される。
大町在住の浅野暢来さんが仏・モンブラン山頂(標高4810m)からパラグライダーでの飛行に成功。8月には富士山からの飛行も成し遂げた。
サーファーの間で伝説と謳われている「イナムラサーフィンクラシック」が稲村ガ崎で24年ぶりに開催される。トッププロの技に3千人が酔いしれた。優勝は大橋海人さん(茅ヶ崎市)。
由比ガ浜通り踏切近くの「まちの駅・鎌倉」が閉鎖。観光客へのトイレ不足の解消や、イベントスペースなどとして利用された。
【10月】
鎌倉芸術館が20周年の節目。記念公演などが行われた。
腰越中吹奏楽部が東日本学校吹奏楽大会で銀賞を獲得。難曲「展覧会の絵」で挑み、健闘を見せた。
市長選が行われ松尾崇市長が再選。ごみ問題が争点となった。投票率37・40%は過去最低。
【11月】
原動機付自転車のご当地ナンバーのデザインが決まる。モチーフは鎌倉高校前駅周辺の風景。2014年1月6日から交付。
商工会議所の新会頭に㈱豊島屋の久保田陽彦代表取締役社長が就任。
レイ・ウェル鎌倉(勤労福祉会館)が耐震強度不足により11月末で利用停止。
体操・あん馬の亀山耕平選手(徳洲会体操クラブ)が市民栄誉賞を受ける。10月の世界選手権で優勝。
【12月】
フラワーセンター大船植物園に職員の手による「サンタツリー」が登場。
市は子宮頸がんワクチン接種後の体調変化に関するアンケート調査結果を公表。
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