七里ガ浜自治会(五十嵐昭次会長)がこのほど、「アルミ缶リサイクル協会」(本部、東京都中央区)から「活動実績が顕著な拠点」として表彰を受けた。同自治会では10年以上にわたってアルミ缶の回収を続け、収益を運営費に充てており、こうした取り組みが評価された。関係者は「表彰を機により多くの人に参加してもらえれば」と話す。
「アルミ缶リサイクル協会」は、製缶会社やビール・飲料メーカー、商社など31社が会員となり組織する団体。事業者や自治体などと連携し、アルミ缶のリサイクル率向上を目指した啓発活動を行っている。
同協会では全国の回収拠点のなかから「1年間の回収量が610キロ以上」「活動年数が6年以上」「収益金を社会福祉や地域のために役立てている」など、活動実績が顕著な団体を毎年表彰している。
2013年度は、七里ガ浜自治会を含む全国40の個人・団体が選ばれ、2月14日には東京都内で表彰式が行われた。
年3トンを回収
七里ガ浜自治会でアルミ缶の回収が始まったのは12年前。七里ガ浜自治会会館に設けられた専用のボックスに地域住民が直接持ち込む仕組みで、集まった缶はボランティアスタッフ8人が、冬季(10〜3月)は毎週火曜日、夏季(4〜9月)は毎週火・金曜日の朝に、スチール缶やビンが混入していないか選別したり、運搬しやすいよう圧縮する作業を行っている。
缶は毎月1回業者に引き取られ、1キロで70円になるという。同自治会が回収するアルミ缶は1年間で約3トンにも上り、引き取り額は約20万円。「自治会の貴重な収入源」(同自治会の小松春雄さん)として、掃除用具や子ども用遊具の購入など運営費の一部に充てられている。
五十嵐会長は「住民の皆さんの協力があったからこそいただけた表彰だと思っている。取り組みをもっと知ってもらい、地域の発展のために役立てたい。今後は回収拠点を増やすことなども検討したい」と話していた。
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