鎌倉市消防本部は7月14日、今年上半期(1〜6月)の火災・救急概況を発表した。それによれば救急件数は昨年同時期に比べて118件増となる4982件。同本部では「高齢者の搬送が増える一方で、軽症の人からの連絡も増えている。救急車の適正利用を呼びかけていきたい」と話す。
火災は8件減少
今年上半期、鎌倉市に報告があった火災発生は20件で、昨年同時期に比べて8件の減少となった。
火災の内訳は、建物火災が11件(昨年比5件減)、その他(ごみや下草が燃えるなど)が9件(昨年比4件増)となった。発生原因は放火(疑い含む)が3件、電気関係が2件、たばこやコンロ、マッチ・ライター、たき火が1件ずつ。損害額(速報値)は1514万円で、昨年より2千万円ほど少なかった。
同本部は「火の取り扱いに気をつけるとともに、住宅用火災警報器を設置して欲しい」とし、全国的に放火による火災が17年連続で最多となっていることから「自宅周囲に燃えやすいものを置かない、ごみを指定された場所・時間に出すなど各家庭で注意を」と呼びかけている。
約4割が軽症者
救急件数は4982件となり、昨年同時期を118件上回った。
そのうち実際に搬送された人は4753人で、そのうち65歳以上の高齢者が約65%となる3106人を占めた。
一方で搬送した人のうち、入院の必要がない軽症者は1958人(約41%)。こうした実態を受けて同本部では、救急車の適正利用の推進を目指して、時間外でも診療に応じる医療機関の案内(【電話】0467・24・0099)や休日夜間急患診療所(材木座3の5の35【電話】0467・22・7888)の周知に力を入れている。同本部は「重症患者の救命率の向上を図るためにも、市民の皆さんに協力をお願いしたい」と話している。
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