市内初となる民間学童保育施設「晴れ間」が今日4月1日、大町にオープンする。食事の提供や送迎、最長夜9時までの預かり時間などの柔軟なサービスが特徴だ。関係者は「親子のニーズに応えたい」と意気込む。
学童保育施設「晴れ間」(大町3の18の1)は鎌倉で初めて、放課後児童健全育成事業(=放課後児童クラブ)として市の認可を受けた民間の学童保育施設となった。
異色の経歴
代表理事の石井宏和さん(=人物風土記で紹介)は3年前から由比ガ浜に店を構える創作和食店のオーナー。
当初から、「能力があり、やる気もあるのに『時短』で働かざるを得ない子育て家庭のスタッフや友人たちを間近で見ていた」ことから学童保育の必要性を感じていたという。
もともとデイサービス施設だった建物を大町で見つけたのは1年半前。「子どもたちがのびのびと遊ぶ姿が目に浮かんだ」と開設を決意し、私財を投じて建物を改装した。
同施設には保育経験などが必須となる「放課後児童支援員認定資格」を取得したスタッフ4人が在籍。そのなかの1人、30年近く市の学童保育指導員を務めた山本一美さんは「これまでの経験を民間の立場で活かしたい」と話す。
ニーズに対応
市の学童保育事業である「子どもの家」は現在、各地域に16施設ある。ただ、食事の提供や送迎はなく利用時間も最長で午後7時まで。時間の延長を求める声には対応できなかった。
「晴れ間」では最長夜9時までの延長や、自宅までの送迎を実施。希望すれば石井さん自慢の食事が1日単位で提供される。
市こどもみらい部青少年課は「市の施設にはない細やかなサービスで、地域の親子にとって選択肢が増える」と歓迎する。
石井さんは「たくさんの方の協力があってオープンできた。自然豊かな環境で、勉強だけでない生きる力を育める場所になれば」と意気込む。
対象は市立小学校と市内の私立小学校に通学する児童で定員40人。開所期間は月〜金の放課後から午後9時までと、土曜日、長期休み期間。
料金は本会員が月額3万5800円から。随時見学を受け付けており、地元企業に対して児童を持つ従業員向けの福利厚生としての利用も呼びかけている。
問い合わせや料金など詳細は【電話】0467・23・6577またはホームページ【URL】www.harema.jpへ。
鎌倉版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|