高徳院鎌倉大仏
市内長谷の高徳院で1月から実施されていた国宝銅造阿弥陀如来坐像(鎌倉大仏)の保存修理が、3月18日に終了した。
1959年から61年にかけて行われた「昭和の大改修」から50年以上が経過していることを受けて、表面や胎内の洗浄、今後の保存に向けた調査を目的に実施された今回の修理。普段手入れが行き届かない頭部や肩部の汚れ、亀裂など表面の状態を記録したほか、胎内は吸引などによって、外周は界面活性剤を使った洗浄の後、高圧洗浄機でクリーニングした。また外周に10カ所以上、胎内では90カ所以上も見つかっていたガム跡も除去された。
金属の状態に関する調査では、心配されていた進行性の腐食生成物(さび)の存在は小さいことが分かったほか、免震装置に使われているステンレス板にも腐食や変形等は確認されなかったという。
地元で商店を営む70代の男性は「大仏様の公開とともににぎわいが戻りうれしい」と話していた。
鶴岡八幡宮段葛
参道の補強や桜並木の植え替えのため、2014年11月から改修が行われてきた若宮大路中央部の「段葛」。整備工事の竣功式と渡り初めが3月30日に行われた。
当日は鶴岡八幡宮や工事の関係者らが出席し、二ノ鳥居前で竣功式が執り行われた。その後、同宮の神職らが先導し、鎌倉鳶職組合による木遣りや纏いが披露されるなか、松尾崇市長や久保田陽彦商工会議所会頭、歌舞伎役者の中村吉右衛門さんらが「渡り初め」に臨んだ。また同宮舞殿で、中村さんによる舞の奉納が行われた。
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