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「命のビザ」つないだ足跡紹介 市中央図書館が企画展

文化

掲載号:2017年1月1日号

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ユダヤ教の経典を唱える小辻節三(提供:山田純大さん)
ユダヤ教の経典を唱える小辻節三(提供:山田純大さん)

 第2次世界大戦中、約6千人のユダヤ人難民に対し「命のビザ」を発給した外交官・杉原千畝。そしてユダヤ人たちの日本での生活のサポートやビザの延長などに奔走したヘブライ文化研究家・小辻節三。鎌倉に居を構えた2人の功績を広く知ってもらおうと、市中央図書館が展示や講演会、映画上映会を企画している。関係者は「この機会に、2人の功績や命の大切さを多くの人に知ってほしい」と呼びかけている。

 その功績から「日本のシンドラー」として広く知られている杉原に対し、小辻は「命のビザを繋いだ男」と呼ばれている。

 杉原が発給したビザは通過目的のもので、期限は長いものでも10日間。当時の状況ではすべての手続きを終え第三国に行くことは不可能で、何もしなければ本国へ強制送還となり、それはナチスに捕えられることを意味していた。

 1940年11月、ヘブライ語が堪能でユダヤ教に傾倒していた小辻は、神戸ユダヤ協会から請われ、その対応に奔走。生活習慣の違いによるユダヤ人と地元住民との衝突を解消したり、外務大臣へ直談判するなど、あらゆる手段を尽くしユダヤ人たちを目的地へと送った。

市内に住んだ2人

 杉原は80年から86年まで西鎌倉に、小辻は40年から73年まで大町に居を構え、鎌倉とも縁の深い2人。

 昨年6月に市議会が杉原の功績を顕彰する決議を全会一致で可決したことをきっかけに、今回2人の足跡を辿る展示や講演会が企画された。

 小辻に関する資料の収集や調査にあたった市教育委員会の杉並伸也さんは『命のビザを繋いだ男 小辻節三とユダヤ難民』(NHK出版、2013年)の著者・山田純大さんからの協力も得て、準備を進めてきた。杉並さんは「これまであまり知られてこなかった小辻さんの功績も多くの人に知ってほしい」と話している。

展示や講演会も

 2人にゆかりのある品々を集めた展示が1月4日(水)から29日(日)まで、市中央図書館1階ロビーで開催されるほか、外交史料館の白石仁章さんを招いた講演会が1月28日(土)、午後1時30分から同館3階多目的室で開催される。参加無料。

 また、映画『杉原千畝 スギハラチウネ』の上映会が1月20日(金)から22日(日)まで、川喜多映画記念館で開催される。上映後はゲストによるアフタートークも。各回一般1千円、小中学生500円。

 イベントに関する詳細や問い合わせは【電話】0467・25・2611市中央図書館へ。

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