手広中学校2年生の高梨由彩(ゆい)さんが、2月17日から20日まで香港で開催される女子硬式野球の国際大会「フェニックスカップ2017」に出場する。関東近郊のチームが参加するヴィーナスリーグでの活躍が認められ、選抜チーム入りを果たした。高梨さんは「優勝目指して頑張りたい。将来は日本代表に入れるような選手に」と意気込んでいる。
「フェニックスカップ」は、香港野球協会が主催する女子硬式野球の国際大会。2008年にスタートし、今年は日本、韓国、中国、シンガポール、オーストラリアなどから12チームが参加して、2月17日から20日まで開催される。
今大会ほとんどの国はシニアチームが出場するなか、日本は若手に経験を積ませようと、15歳以下の選手で構成したチームでエントリーする。高梨さんは、関東地区のチームが参加して行われている「ヴィーナスリーグ」での活躍が認められ、メンバー入りを果たした。
「香港に行くのは初めてなので美味しい料理が食べたい」と中学生らしい一面を見せる一方で「過去の大会ではほとんど日本チームが優勝している。大人が相手でも優勝を目指したい」と意気込む。
目指すは日本代表
高梨さんは大阪に住んでいた幼稚園年長の時、5歳年上の兄の影響で野球を始めた。父・良一さんの仕事の関係で鎌倉に移った後は、オール西鎌倉少年野球クラブでチームの中心選手として活躍。女子県代表の一員に選ばれ、関東大会を制したこともある。
中学校進学と同時に硬式に転向し、現在は中学生クラブチーム「オール京急」に所属。内野を守ることもあるが、大事な試合では必ずピッチャーを任される、エース的な存在だ。
身長156cmと大柄ではないものの、肩の強さを生かした伸びのあるストレートが武器。最近はカーブやチェンジアップなど変化球にも磨きをかけており、緩急を生かしたピッチングで打者を翻弄する。高梨さん自身も「変化球でストライクが取れるようになってきた」と手応えを口にする。
クラブチームでの練習や試合が行われるのは、ほとんどが埼玉や千葉。週末はいつも朝5時に起きて会場に向かうが「練習は嫌いじゃない。できることが増えてそれが試合でチームの勝利につながることがうれしい」と笑顔を見せる。
将来の目標は女子日本代表に入ること。その中心として活躍する川端友紀選手が憧れの存在だ。「ピッチングでもバッティングでも勝利に貢献できる、大谷翔平さんのような選手になりたい」と話している。
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