昨年3月に約100年ぶりの改修を終えた段葛。鶴岡八幡宮は、改修前の段葛に植えられていたツツジを東日本大震災の被災地に送る活動を続けてきた。2月13日には100株が福島県いわき市に向けて出発し、全てのツツジが被災地に送られた。関係者は「段葛は祈りの道。このツツジで被災地の方々に思いを寄せていることを伝えたい」と話している。
改修前の段葛には約1500株のツツジが植えられており、改修に伴い境内にある植物管理地に移植、保管されていたという。
そこで同宮では復興支援活動を通じ交流のあった地域への寄贈を決定。2015年3月に岩手県大船渡市、宮城県気仙沼市、宮城県亘理郡、福島県南相馬市へあわせて約1500株を送っていた。今回は、復興作業が他の地域より遅れていた福島県いわき市平薄磯地区へオオムラサキという品種を100株寄贈した。
2月13日には同宮第一駐車場で「ツツジ修祓式」が開催され、職員や関係者ら約20人が参加。神職がお祓いをした後、100株を次々とトラックに積み込んだ。これですべてのツツジが被災地に移植されたことになるという。
関係者は「祈りの道でもある段葛に植えられていたツツジを送ることで、被災地に思いを寄せていることを伝えることができれば」と話していた。2月19日には、現地でいわき市の副市長ら約150人が出席する植樹式が開催される。
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