市内企業が開発した、鎌倉が舞台のボードゲームがこのほど商品化された。プレイを通じて鎌倉の名所や地理を知ることもできるもので、製作者は「鎌倉の魅力を広く発信する機会になれば」としている。
ボードゲーム「カマクラ コレクション」は2〜4人でプレイ。鶴岡八幡宮や由比ガ浜などさまざまな市内の名所(全18マス)を盤上で巡りながら、「観光コイン」と「食べ物コイン」という2種類を集めて回る。コインには1〜5までの点数が表示されており、集めた得点で勝敗を決める。
ボーナス点を獲得できるようコースを選択したり、相手の進路を妨害したりするなど、高い戦略性が求められる。日本語表記を少なくし、イラストを多用するなど、外国人も楽しめるよう工夫もなされている。
開発したのは、ゲームデザインや企業のウェブサイトなどを製作する(株)DEBAYASHI(笹目町)。映像デザイナーとして、これまでテレビCMや、大手自動車メーカーの新車披露会で流すPR動画づくりなどを手掛けてきた川村有(ひろし)さん=人物風土記で紹介=が2016年に設立した。
川村さんは企業の新商品開発を支援する2017年度の「鎌倉市商工業元気アップ事業」に応募した所、構成のユニークさや、これまでに3種類のボードゲームを商品化してきた実績などが高く評価され、認定を受けた。その後約1年掛かりで製作を進め、5月5日に販売を開始した。
現在「松林堂書店」「おもちゃのちょっぺ〜」(いずれも小町)やネット上などで販売(オープン価格・税別4600円)。「外国の人からも購入希望の連絡が来る。楽しみながら鎌倉の知識を深めてくれると嬉しい」と話す。問い合わせは、(株)DEBAYASHI【URL】http://www.debayashi.jpへ。
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