市内関谷で地場野菜や特製カレー等の販売を行う会社と知的・精神障害がある人が働く福祉事業所の連携が始まることになった。事業所で製造したコーヒーや菓子等を直売所「かん太村」で販売。利用者が接客を行ったり、農作業に参加したりするなど「農福連携」を進めたい考えで、来週末にはオープニングイベントが実施される。
かん太村は株式会社鎌倉リーフ(田村慎平代表取締役)が2012年9月にオープンさせた直売所。「鎌倉野菜」を中心に販売するとともに地元産食材を使ったカレーなどを提供してきた。
「立ち上げ当初から何か地域に貢献できることはないか考えていた」という田村さん。そんなとき福祉系の広報紙で田村さんの記事を読み、声をかけたのが梶原にある就労継続支援B型事業所「りっしん洞」の尾利出(おりで)篤所長だった。
尾利出所長はもともと教員で、田村さんは教え子だったこともあり、事業所の商品を直売所で販売することやイベント企画、利用者の農作業体験などの話がとんとん拍子に進んでいった。市内の他の福祉施設にも声をかけたところ、同じく大船にある就労継続支援B型事業所「みらいの種」の協力も得られることが決まった。
相互にメリット
連携の第1弾として、6月16日(土)から「りっしん洞」が豆の選別、焙煎をしたコーヒーや「みらいの種」が製造したクッキーの販売をかん太村で開始する。
常設の販売所がなかった、りっしん洞にとっては大きな転機で「販売数が増えれば利用者のやりがいや自信アップだけでなく、課題である工賃向上にもつながる」と関係者は期待を込める。
16日(土)、17日(日)にはかん太村でオープニングイベントを開催。これまで同様に鎌倉野菜やカレー等が販売されるほか、流しそうめんや鎌倉野菜の天ぷら等も用意され、子どもにはかき氷が無料でふるまわれる。
「まずは私たちのことを知ってもらい、イベントを楽しんでもらうことが最優先」と意気込む田村さん。今後は地域の人が参加できるワークショップを開催したり、コラボ商品を作ったりすることも視野に入れているという。また「野菜と向き合い地道に作業する農業はコミュニケーションが苦手な人にも向いていると思う。利用者が興味を持ち農業の担い手になるなど、『農福連携』が進めば」と笑顔を見せる。
現在、かん太村は土日のみの営業。イベント後に平日の営業を再開する(午前10時から午後5時、水曜定休)。
問い合わせは(株)鎌倉リーフ【電話】0467・47・7475へ。
鎌倉市交通安全対策協議会初詣に合わせて鎌倉駅周辺の交通規制を行います。鎌倉への初詣は電車・バスをご利用ください。 https://www.city.kamakura.kanagawa.jp/koutsuu_anzen/nennmatsu.html |
<PR>
鎌倉版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|