カフェやレストランを映画館代わりに、映画を通じて地域を活性化させようというプロジェクトが、このほど始まった。8月25日にはオープニングイベントが開かれ、コメディアンの萩本欽一さんも登場。主催者は「今後は会場を増やしていきたい」と話している。
「まちの映画館」と題したこの取り組みは、NPO法人「カマコン」が進めているもの。市内在住で『進め!電波少年』など、数々の名物番組を手がけた日本テレビの元名物プロデューサー・土屋敏男さんが発案した。
きっかけは昨年、土屋さんの初監督作品で萩本欽一さんを6年にわたって追ったドキュメンタリー映画『We Love Television?』が公開されたこと。地元鎌倉には映画館がないため、上映する機会がなかったという。
「映画は多くのお客さんと観ると感動や笑いが何倍にも増幅される。鎌倉でも気軽に映画を楽しみ、それを地域の活性化にもつなげたい」と考えた土屋さんは、今春開かれたカマコンの会議で、市民がお薦めの映画を紹介する「キュレーター」となり、レストランやカフェでプロジェクターを使用して作品を上映(鑑賞無料、ワンオーダー制)し、鑑賞後は来場者同士で感想を語り合うなどして交流を深める仕組みを提案した。
その後、有志による委員会が中心となり、映画製作・配給会社「日活」や、オンライン動画配信サービス「Hulu」の協力を得て実現にこぎ着けた。
8月25日のイベントは、由比ガ浜のレストラン「AW kitchen GARDEN鎌倉」で開催され、約60人が来場した。土屋さんが監督した『We Love Television?』を上映後、トークショーのゲストとして萩本さんが登場。「これから映画は『館』じゃなく『店』で観る時代だね」と話すと、大きな拍手が湧き起こった。
同委員会は「会場を増やすとともに、年1、2回はビッグゲストを招きたい」と話した。
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