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鎌倉彫会館が開館50周年 29日から記念展開催

文化

掲載号:2018年10月19日号

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展示作品の一つ『飾額 椿』(後藤俊太郎作)
展示作品の一つ『飾額 椿』(後藤俊太郎作)

 鎌倉彫会館(市内小町、後藤尚子館長=人物風土記で紹介)は今年、創立50周年を迎えた。館内に資料館やギャラリー、教室スペースなどを設け、鎌倉彫の伝統を受け継ぐとともに、次代へと継承する役割を果たしてきた同館。10月29日(月)から、昭和に活躍し、同館の設立に尽力した7人の作家にスポットを当てた記念展示を行う。

 鎌倉彫とは、木に彫刻をして漆塗りを施した「木彫彩漆」をいう。

 源頼朝が幕府を開くと、鎌倉では独自の武家文化が花開く。その中心となったのが中国・宋の禅宗だった。同じ時期に彫漆器の仏具が持ち込まれると、鎌倉の禅宗寺院の仏師がこれをまねて仏具も作るようになり、鎌倉彫の起源になったと考えられている。

 室町時代に日本独自の技術が確立され、江戸時代には生活雑器や茶道具など庶民が使う道具も制作するように。

 明治を迎えると神仏分離令により仕事を失った仏師がその高い技術を生かして器や家具作りに乗り出し、これが現代鎌倉彫の基礎となった。

 第二次大戦で業界は大きな打撃を受けたが、復興と近代化を目指して関係者らが1954年に鎌倉彫協同組合を設立。同組合が68年6月、資料の収集・展示や技術の継承を目指す場として鎌倉彫会館を開館した。

 2005年には耐震補強を施したほか、16年に大規模な改装が行われ、現在は1階にカフェと作品や道具を販売する店舗、ギャラリーが、2・4階に教室スペース、3階に鎌倉彫資料館が設けられている。

昭和の工人にスポット

 50周年を記念し10月29日から始まる記念展「昭和を駆け抜けた工人たち」では、同館の設立に功績のあった7人の作家に関連する作品や資料、約30点を展示する。

 後藤館長は「現代にふさわしい鎌倉彫を作り上げようと、新しい表現やモチーフに挑戦した力強い作品が多いのが特徴。この機会にぜひ見てもらえたら」と話している。

 また同日から「現代鎌倉彫の表現」が1階ギャラリーgで(11月4日(日)まで)、「鎌倉彫教室50年の歩み」が4階で(10月31日(水)まで)、それぞれ開催される。

 開館時間は午前9時30分から午後5時(入館は4時30分)まで。月曜休館(10月29日は初日のため特別開館)。入館料は一般300円、小中学生150円。詳細は【電話】0467・25・1500へ。

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