プラスチックごみによる海洋汚染の現状をアートで表現する授業が3月18日、鎌倉市立第一小学校で行われた。
同校近くの由比ヶ浜海岸に昨夏、シロナガスクジラの死骸が漂着し、その胃の中からビニール片が見つかるなど、海に蓄積されているプラスチックは生態系に悪影響を及ぼす恐れがある。企画の中心人物である材木座在住のアーティスト・中村未来さんは、子どもにプラごみの再利用について考え直してもらおうと今回、同校協力のもと、4年生の総合的な学習の一環として授業を実施した。
今月初旬に4年児童約120人は、由比ヶ浜海岸に打ち上げられたストローやライター、ラムネの蓋などのごみを回収。中村さんが制作したリトグラフ版画の上に、拾ったプラごみをはさみで好きな形に切り、ボンドなどを使って装飾し、立体的な作品を作り上げた=右写真。最後は完成した作品を教室の天井に吊るし、シャボン玉を飛ばして空間芸術を楽しんだ。
プラごみを虹に見立てて作品を作ったという女子児童は「ただのごみがこんなにきれいになるなんて不思議」と笑顔を見せた。中村さんは「個性ある作品が並び感慨深い。子どもたちが環境問題について考えるきっかけになれば」と話した。
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