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国重文・有形文化財に4件 正伝庵所蔵の木像など

文化

掲載号:2020年3月27日号

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 国の文化審議会は3月19日、正伝庵所有の「木造明巌正因坐像(みょうがんしょういんざぞう)」(現・市指定有形文化財)を新たに、また彫刻1件(2軀および1基)を追加で国の重要文化財(美術工芸品)に指定するよう答申した。さらに、国登録有形文化財(建造物)に宝善院所有の旧太田家住宅主家(宝善院三摩耶庵(さんまやあん))など2件の答申が出された。

 これにより鎌倉市内の指定文化財は、国指定217件(うち国宝15件)、県指定65件、市指定327件の合計609件となる。また登録有形文化財は32件となる予定。

木造明巌正因坐像

 円覚寺の塔頭(たっちゅう)である正伝庵(山ノ内)に伝わる明巌正因の肖像。銘文により貞治4年(1365年)に仏師・院応によって造られ、像主自ら開眼したと知られる。院応は鎌倉に住んでいたとされ、直線的な衣文(えもん)構成には京都の院派と区別される特色がある。

 「迫真性に富んだ面貌に当代肖像彫刻の特質が表れている。東国院派の代表的な一作といえ、造像作法を知る上で貴重な作例」という。指定基準2号(我が国の絵画・彫刻史上特に意義のある資料となるもの)に該当。

木造奪衣婆坐像(だつえばざぞう)・鬼卒立像(きそつりゅうぞう)・檀拏幢(だんだとう)

 円応寺(山ノ内)に伝わる冥官(みょうかん)群像の一具。奪衣婆は、三途の川で亡者の衣服をはぎ取る老婆とされ、銘文には永正11年(1514年)仏師・弘円の作と記されている。「眉を寄せて目を開いた表情や衣文を深く彫り込む手法で立体感を出し、迫力に満ちた鬼の姿を表した優品」と評価された。

 すでに指定を受けている「木造初江王坐像(しょこうおうざぞう)(幸有作)・木造閻魔王坐像(えんまおうざぞう)・木造倶生神坐像(ぐしょうじんざぞう)」に奪衣婆坐像(現・県指定重要文化財)を追加し、附指定だった鬼卒立像と檀拏幢を本指定とする。今回追加で6軀および1基となる予定。

旧太田家住宅主家

 腰越の宝善院境内地に建つ和洋折衷住宅で、木造平屋建(一部2階建)の寄棟造瓦葺。1936年に建築、41年に増築している。中廊下の南に和室があり、南側の庭園に面して広縁がある。南西隅には洋風の外観の玄関ポーチや洋室があり、和洋の意匠を巧みに配合しているという。登録基準2号(造形の規範となっているもの)に該当。

材木座公会堂

 (一社)材木座自治連合会所有で、町民や別荘地の住民らの寄付で建設された集会所兼防災施設。木造2階建で入母屋造の金属板葺で1918年に建てられ、97年頃改修された。通り沿いの敷地に西向きに面して建ち、敷地の南西隅に防火水槽が設置されている。内部は広い和室で東側に床がある。現在も地域の集会所などとして利用されている。登録基準1号(国土の歴史的景観に寄与しているもの)に該当。
 

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