鎌倉市医師会(山口泰会長)は6月1日、新型コロナウイルスへの感染を調べるPCR集合検査場を市内に開設する。県が進める「神奈川モデル」と呼ばれる医療体制の構築に同医師会が協力したもので、期間は8月31日までの予定。
検査の対象となるのは、市内在住で鎌倉市医師会に所属する診療所(かかりつけ医)を受診し、医師から検査が必要と診断とされた人。検査場の開設時間は平日の午後7時30分から9時30分までで完全予約制。1日で10人程度の検査が可能になるという。
「プライバシー保護と円滑な運営のため」として、場所は非公表。期間は感染状況によっては見直す可能性がある。
県医療課によれば、感染の拡大期には各地域の保健福祉事務所への負担が大きくなり、医師が必要と判断した場合でも検査を受けるまでに時間がかかるケースがあったという。
そこで県は「帰国者・接触者外来」を設置する医療機関の負担軽減と、地域の検査体制の強化を図ることを目的に市町村、医師会などと連携して、検査場の整備を進めている。6月1日時点で鎌倉市を含めて22カ所で、6月11日には相模原でも開設される予定。
同課担当者は「現在、感染者の増加は抑えられているが、平素の医療を守り今後予想される感染の第2波、第3波に備えるためにも引き続き検査体制の拡充を進めていきたい」と話した。
3週間ぶり感染確認
鎌倉市内では、5月22日に30代男性、24日に30代女性の新型コロナウイルスへの感染が相次いで確認された。いずれも軽症という。市内居住者の新規感染は、4月30日以来約3週間ぶりで累積で41人となった。
松尾崇市長は26日、「緊急事態宣言は解除されたが新型コロナウイルスの脅威がなくなったわけではなく、依然予断を許さない状況が続いている。気を緩めると新規感染者が再び急増する恐れがある」として、マスクの着用、換気、手洗いなどの継続を呼びかけるメッセージを発表した。
鎌倉版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|