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建長寺 静と動描いた竹林図公開 洋画家・八十山さんが奉納

文化

掲載号:2020年12月4日号

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八十山さんと力強い根と地下茎が描かれた「動」
八十山さんと力強い根と地下茎が描かれた「動」

 「孟宗竹林図 静と動」の奉納式が11月30日、建長寺法堂で行われた。描いたのは、竹をテーマに創作する洋画家・八十山(やそやま)和代さん(61)だ。「コロナ禍で悩む方に生きる喜びや勇気、元気を感じてもらえたら」と話す。

 八十山さんは1959年ブラジルで生まれ、62年に父の故郷・石川県小松市へ。74年に日本に帰化し、絵は洋画家の母・雅子さんに手ほどきを受けた。82年に京都へ拠点を移し、独立。ある時、竹林を見て自身の心境と重なって感じたという。以来、竹をモチーフに描き続けてきた。

 奉納されたのは、縦3尺(2・45m)、横8尺(6m)の特注の屏風に描かれた竹林図。同じ大きさのものが対になっており、向かって左の「静」には内に秘めた凛とした心が、右の「動」には躍動感あふれる人間の精神や生命力が表現されている。

 昨年6月、知人の紹介で建長寺の吉田正道管長に初めて会った際、「たくましい孟宗竹林を描いてくれ」と力強い言葉で依頼を受けたという八十山さん。14カ月かけて制作し、今年10月に作品が完成した。

 「鎌倉五山で第一位のお寺に奉納するということと、吉田管長の人柄もイメージし、思い切って大きく太く描いた」と振り返る。

 この日の奉納式では、八十山さんが最後の筆を入れた。吉田管長は「立派な絵を描いていただいた。これから何世紀にもわたって建長寺に伝えていき、多くの人に見ていただきたい」とあいさつ。八十山さんは「今、世界中大変な状況。絵にはコロナに打ち勝つ力強さ、たくましさも込めた」と笑顔で語った。

13日まで特別展

 現在、同寺得月楼では孟宗竹林図特別展が開催されている。大覚禅師(蘭渓道隆禅師)の彫像、龍王図(会場は龍王殿)も公開中。

 12月13日(日)まで。午前9時から午後4時まで。入場無料(別途拝観料が必要)。12日・13日には特別御朱印も用意される(300円)。

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