神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
鎌倉版 公開:2022年10月14日 エリアトップへ

みちテラス 市内初の「共生型」需要拡大 障害・介護の枠を超え

社会

公開:2022年10月14日

  • X
  • LINE
  • hatena
地域のために作業する利用者
地域のために作業する利用者

 社会福祉法人きしろ社会事業会が8月に開所した大船の「みちテラス」には、障害者と介護が必要な人が共に利用できる「共生型」デイサービスがある。障害と介護の制度の枠を超えた新たな福祉の形として、秋から活動がさらに拡大中のみちテラスを取材した。

 福祉サービスには、障害者を対象にした「障害福祉」、介護が必要な人のための「介護保険」がある。4年前に「共生型サービス」の制度が新設されるまでは、65歳以上になった障害者は、介護保険サービス事業所に移る必要があった。

 「年齢を理由に長年通っていたなじみの事業所から移ることは、利用者にとって大きな負担」と話すのは、みちテラスを統括する織田絵美子さん(40)。共生型なら、高齢の親と障害がある子どもや夫婦が共に通うことも可能という。

 きしろ社会事業会が運営する鎌倉プライエムきしろ(関谷)と二階堂デイサービスセンター(二階堂)では、21年11月に鎌倉市で初めて共生型の指定を受け、障害者の受け入れを開始した。

 みちテラスは市内3つめの共生型として開所。視覚や知的などの障害がある人、車いすの人を含めて20人以上が登録している。同施設は、決まったスケジュールはなく、過ごし方を自分で選択できる形式をとっている。鎌倉海藻ポークの飼料づくりや地域のサークルの作業を請け負っており、自分の意志とペースで工賃も得られる。

地域の人も遊びに

 開所から2カ月。利用者たちは、三者三様の時間を過ごしている。知的障害がある女性は、ほかの人と共に地元こども会の企画のために飾りを作り、うれしげに披露する。そこへ訪れたのは、小学生と家族。目的は、施設で利用者向けに導入したeスポーツ(ゲーム)だ。「ゲームだけでなく、図書コーナーなども地域に開放し、地元の方と野菜も育てています」と織田さん。熱中する小学生を後ろで見守る利用者、一方で資料に没頭する人、体操する人など、施設が目指す多種多様で個々を尊重する「共生」の形ができ始めている。

鎌倉版のトップニュース最新6

建長寺に「さわる模型」

建長寺に「さわる模型」

大下さん、10年越しで夢叶う

4月26日

交番AEDで女児救う

交番AEDで女児救う

鎌倉署、高原さんに感謝状

4月26日

松岡選手、プロ転向目指す

松岡選手、プロ転向目指す

テニス 世界ジュニアで8勝

4月19日

「メイ アイ ヘルプ ユー?」

「メイ アイ ヘルプ ユー?」

鎌倉駅で観光案内、滞留抑制

4月19日

官民連携で孤独、孤立対策

「つながり」創出へ仕掛け

官民連携で孤独、孤立対策

プラットフォーム創設

4月12日

深沢高、最後の入学式

深沢高、最後の入学式

3年後に藤沢清流と統合

4月12日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月22日0:00更新

  • 8月20日0:00更新

  • 7月16日0:00更新

鎌倉版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月27日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook