認知症介護について、専門職の人々の勉強の場であるとともに、市民との情報交換の場を目指す「一般社団法人(非営利型)・かまくら認知症ネットワーク(稲田秀樹代表理事)」が今月1日、設立された。先月28日には設立総会が市内で行われた(写真)。
この団体は、介護職の有志の集まりである「かまくら認知症ケア研究会」が前身。2007年秋の立ち上げ以来、認知症介護従事者に向けた研修会を14回開催してきた。登録会員数は増加し、昨年2月には110人を超えたという。
地域で支える仕組みに
同研究会の代表を務めた稲田さんによると、「自立した組織としてのあり方が課題になった」として、任意団体から責任ある団体として法人化することを決めたという。
同ネットワークの正会員は65人で、介護専門職や医師、民生委員ら6人が理事を務める。
活動方針として、「住み慣れた地域で認知症の人がその人らしく暮らしていくためには、介護や医療の専門職と市民がつながりながら、地域で支えていく仕組みづくりが必要」と設立資料で説明。今後、相談・支援・研修・広報・その他関連の5部会で活動する。
今月から月1回、介護の専門職が地域に出向いて個別相談を行う事業なども企画している。
稲田代表理事は法人化にあたり「地域福祉をしっかりやりたい。認知症がどういうものか、啓発やサポートをこのネットワークで担っていきたい」と意気込みを語った。同法人への問い合わせは【携帯電話】090(7810)4033稲田さん。
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