11月に入り、七五三の晴れ着姿で賑わう若宮大路。15日には、鶴岡八幡宮の舞殿で毎年恒例の「七五三祈請祭」が行われ、9組の家族が子どもの成長を祈願した。
神職による祝詞があげられたあと、玉串の奉納へ。見よう見まねで保護者と一緒に神事に取り組む子どもたちは、どこか緊張した面持ち。約40分にわたりじっと着席する様子は、一歩大人に近づいた感も。
神事が終わり、帰りに千歳飴をもらうと子どもたちはとたんに笑顔に。舞殿の前では、晴れ着で走り回るわが子をカメラに収めようと奮闘する保護者の姿も見られた。
数え年で3歳の矢島夕楓ちゃんは初めての晴れ着に身を包み、5歳の姉と一緒に参加。「お姉ちゃんと同じところで、と思って八幡宮でお祝いすることにしました」と両親は子どもの成長に目を細めていた。
七五三の起源は1681年に遡る。江戸幕府五代将軍の徳川綱吉の子、徳松の健康を祈ったのが始まりとされている。
髪を伸ばし始める3歳の「髪置」、男子が初めて袴をはく時期にあたる5歳の「袴着」、女子が初めて帯を着用する「帯解」が由来で、現在でも秋の恒例行事として受け継がれている。
同宮では毎年11月になると祈祷に訪れる人の約半数が七五三祝いになり、晴れ着姿の子どもたちで境内が彩られる。
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