鶴岡八幡宮で今月13日、すす払い式が行われた。同宮年末の風物詩だ。
長さ約5mの竹の先に笹の葉がついた「煤竹」を用いて、「寿」の文字を宙に描く神事のあと、大掃除へ。神職や巫女総勢約150人が、はたきや手拭いを手に丸一日かけて行った。神事で用いられたすす竹も、大掃除に一役買っている。
すす払いが12月13日に行われるのは、この日が正月の準備を始める「事始め」に当たるため。元々は大掃除ではなく、年神さま(歳徳神ともいわれる新しい年の五穀の豊作を約束してくれる神さま)をまつる準備のための、宗教的な行事だったという。
しかし、神事としてのすす払いは13日の神棚と仏壇の掃除のみで、家の中や外の掃除はそれ以降の適当な日に行うようになっていった。これが「暮れの大掃除」として定着した。現在、一般的に行われている大掃除には、宗教的な意味合いは薄れてきている。
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