2000年8月にNPO法人・日本スペースガード協会(東京都渋谷区、高橋典嗣理事長)が発見した太陽系の小惑星に、市内稲村ガ崎在住のアマチュア天文家・加藤公子さん(78)の名前が付けられ、2月7日付けで正式に認められた。
小惑星の名は「Katokimiko」。同協会が、岡山県井原市の観測所で発見し、その後、名称を国際天文学連合小惑星センター(本部パリ)に提案していた。審査を経てこの度、2月7日付けの「小惑星回報」で公式発表された。
この小惑星の大きさは直系約3Km。地球から約3億5100万Km、太陽からは約2億9700万Kmの距離にあり、火星と木星の間に位置する。太陽の周りを約4年かけて公転しているという。
自身の名前が取られた加藤さんは、同協会設立当時からの会員で常務理事も務めた。その功績が認められ、今回の命名となった。アマチュアながらも、天体観望歴は40年におよぶ。地球に近い天体の地球衝突問題に関心を持ち、海外の衝突クレーターや国内の隕石調査などを行ってきた。
今回の正式決定を受け加藤さんは、「星の命名はお金で買えるものではありませんので、このような機会に恵まれたことに感謝しています」と話した。
幼少期から夜空を眺めるのが好きだったという加藤さん。本格的に天体観望に取り組んだのは、子育てが一段落してから。今では観望仲間とオーストラリアに出かけるなど、世界各地へ足を運ぶ。また、毎月都内で天文講座を受講するなど、座学も手を抜かない。
5月には金環日蝕、11月には皆既日蝕があり、すでに観望計画を立てているという。「寝る前に夜空を見上げるのが日課です」と笑顔で語った。
同協会は、地球に衝突する可能性のある小惑星や彗星の発見、監視を目的とし1996年に発足した民間団体。初代理事長は国立天文台助教授などを歴任した故磯部琇三氏。
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