「さっぱりしてきれいになったね」と声をかけながらカット
障害者にもおしゃれを楽しんで欲しい―そんな思いから、重症心身障害児施設小さき花の園（市内腰越）では２年前から女性利用者を対象に、美容師ボランティアによるヘアカットを行っている。今月９日には東京都の美容室に勤める山内亮宏さんが３人の女性利用者の髪をカットした。
海の見える部屋に音楽を流し、ゆったりとした空間を演出。この臨時美容室に入ると利用者はリラックスした表情を見せる。これまでに10回以上同園で活動する山内さんは「障害があろうとお客さんに変わりない。常にかわいくなるようにカットしている」と話す。
元々同園では２ヵ月に１回、男女一斉に散髪を行っていた。短時間で大勢に対応する理容師への負担が問題となり、今企画を職員の野田敏さんが発案。家族らによるカット希望を元に１ヵ月に２回程実施している。
野田さんは「切る長さの選択や喜んでもらえる声かけによって、少しでも個が尊重される場になれば」と話す。同園では美容師ボランティアを募集中だ。
問【電話】０４６７・３１・６７０３同園・野田さんまで。
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