市内西御門在住のイラストレーター伊藤文人さん(62)の作品が、4月6日から10日まで実施される「春の全国交通安全運動」の啓発用ポスターとして、全国に掲示されることになった。
伊藤さんは「平成25(2013)年交通安全ポスターデザイン」の一般部門A(同乗者を含む運転者向け)で最優秀となる内閣総理大臣賞を受賞。81年と83年に続き、3回目の総理大臣賞となった。
藤沢市出身の伊藤さんは、大手広告会社でグラフィックデザイナーとして活躍した後、49歳でイラストレーターとして独立した。
今回の作品は「これまで被害者として描かれることが多かった自転車が、加害者にもなりうることを伝えたかった」と、スマートフォンに気を取られたドライバーの前にやはり「スマホ」を手にした自転車の女性が飛び出した一瞬を描いたもの。バックは目を引くピンクにするなど、商業広告から絵本、漫画と幅広い分野で活躍してきた伊藤さんならではのテクニックが光る。
「これからも様々なジャンルに挑戦したい」という伊藤さん。今後の夢の一つはデザイナーの卵を育てる事という。「学校の美術はどうしても絵画に偏っているが、デザインは生活のあらゆる場面にある。デザインについて鎌倉の子どもに知ってもらう機会があれば」と話している。
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