書家、寺原聖山さん(寒川町在住・61)の「耳順記念個展」が3月27日から31日まで、市内扇ガ谷の海蔵寺で開催された。
期間中は掛け軸やカルタ、陶器など60点を展示。観光客らも多く訪れ、古刹の春と濃淡の芸術を楽しんだ。
寺原さんは宮崎県出身。5歳で書を始め、教員として県立高校で国語を教えるかたわら、数々の展覧会に入賞し、現在は日展などの審査員も務める。
海蔵寺での個展は40歳での「不惑展」、50歳での「知命展」に続いて3度目。論語の故事から60歳を意味する耳順は「聞いたことを素直に受け入れるようになる」という意味で「ようやくその境地に少し近づいてきたかな」と寺原さんは笑う。
個展は自身と向き合い、書という答えなき芸術を追い求める貴重な時間。「命あれば70歳で『従心展』を開催したい」と早くも10年後に気持ちは向かっている。
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