―世界遺産登録へ向けた、鎌倉市におけるこれまでの取り組みを教えて下さい。
「最も特徴的なのは、2006年に設立された『鎌倉世界遺産登録推進協議会』です。協議会には行政だけでなく商業、観光、寺社の関係者、そして市民の皆さんが参加し一体となって啓発活動などを続けてきました。その成果が必ず良い結果となって表れると思っています」
―改めて世界遺産に登録される意味はどこにあるとお考えですか。
「実は私は何も変わらないと思っています。ですが世界遺産となれば、鎌倉の文化遺産が世界的に価値を認められことになる。登録は市民としてそれを後世に向けて守っていく、と宣言する機会です。ですから私は登録はゴールではなくスタートだと考えています」
―登録されれば観光客が増加し、渋滞やごみ問題がこれまで以上に悪化するのではという声もあります。
「京都などでは、登録後間もなくは観光客の増加があったもののすぐに元通りになったそうです。すでに年間1800万人以上の観光客をお迎えしている鎌倉でも同様に、大幅な観光客の増加はないと思っています。むしろ先ほど申し上げたように、鎌倉らしいまちづくり、人づくりを考え、従来からの課題についても解決策を考える契機としたいと思います」
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