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鎌倉版 公開:2014年1月31日 エリアトップへ

文学館で明日から チョコより甘い?愛の言葉 文豪の心に触れる特別展示

文化

公開:2014年1月31日

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目玉のおみくじはミュージアムショップで
目玉のおみくじはミュージアムショップで

 2月14日―世の女性がそわそわと心落ち着かなくなる決戦日。とは言え、テレビで話題になった「干物女」を地で行く毎日を送る私には縁遠い話だわ―。そんな乾いた心に飛び込んできたのは、鎌倉文学館で2月1日から開かれる特別展「愛は言葉だ!」。「文豪のハートに触れるバレンタイン」をテーマにパネル展示が行われるという。文豪の言葉に潤されたい―。淡い期待を胸に、文学館の扉を叩いた。

「しくじつた。惚れちやつた」

 「目玉は昨年も人気だった、『文豪の愛の言葉おみくじ』です」と話すのは、同館学芸員の山田雅子さん。夏目漱石や太宰治、山崎方代など12人の文学者の作品や手紙からえりすぐった言葉が「おみくじ」となっている。

 くじに書かれている愛の言葉を読んで「その通り」と思ったら大吉、「まあまあ」なら中吉、という仕組み。早速引いてみると、太宰治の「しくじつた。惚れちやつた」に。山田さんに聞くと「斜陽」の中の一節。なるほど「しくじった」か。しかし、しくじるような場面さえ自らの身の回りに感じられないのが無念である。

 おみくじのラインナップは昨年から変更が加えられ、今年新たに岡本かの子のものが採用されたとか。山田さんは「おみくじを手に展示を回ると、二倍楽しめます」と話す。

「やは肌のあつき血汐にふれも見でさびしからずや道を説く君」

 館内は文豪たちの恋にまつわる作品や原稿を紹介したパネルが並び、バレンタインにぴったりな愛の言葉あふれる展示空間に。甘いものが大好きだった芥川龍之介が「最近おいしいお汁粉の店がへった」とぼやく随筆原稿「しるこ」が公開されるなど「愛」も様々で貴重な資料を閲覧するチャンスでもある。中でも注目しているのが同館初展示の与謝野晶子の短冊。自動車のCMで話題となった恋の歌「やは肌のあつき血汐にふれも見でさびしからずや道を説く君」は一見の価値ありだ。

 期間中、土日祝と14日は午後1時から学芸員によるギャラリートークを予定。また、武者小路実篤記念館のチョコレートも40個限定で販売される。カップルまたは夫婦で来館すると入館料1人分無料になる割引も。山田さんは「冬の暖かい思い出作りに、ぜひお2人でご来館下さい」と話している。まずは相手探しからか―。まだ見ぬ君に語る愛の言葉を胸につづった。

 期間は2月1日(土)から14日(金)までで、2月3日、10日は休館。午前9時から午後4時30分(入館は4時)まで。一般300円、小中学生100円。問【電話】0467・23・3911同館。

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