女性が開発に携わった商品などを認定することでその活躍を応援しようという、神奈川県の「なでしこブランド」制度。1月27日に発表された今年度の認定商品に市内から2件が選ばれた。今回は「仕事へ行く夫をもっとカッコ良く」をコンセプトに作られた簡易型ポケットチーフ「Kon―・B(コンビ)」を考案した鎌倉ダディの小尾寿子さん(34)と金井祐子さん(41)に話を聞いた。
主婦2人が商品開発
「毎日同じような格好で飽きないのかな」。夫を毎朝見送るうちに疑問を抱くようになったという小尾さん。クローゼットに並ぶ似た配色のスーツを前に「女性がアクセサリーでファッションにアクセントをつけるように、スーツ姿の男性に花を添えるものが作れたら」と思い立った。そこで相談を持ちかけたのが、近所のママ友達でアパレル会社での勤務経験がある金井さんだった。
「主婦発信のブランドを作ってみよう」とアイデアを出し合った末、顔周りを華やかにし、自分なりの”遊び”も楽しめるポケットチーフに狙いを定め、試作品制作に取り掛かった。従来のものは自分で折る手間があるなど「普段使いに向かない」ことから、型崩れしないようワイヤーを入れ、下部を革にすることで使用時の手間を省いた。1つで2色楽しめるようリバーシブルにする工夫も。試作品を手に商品化してくれる工場を求め八王子にも通ったという。「子どもの幼稚園が終わる午後2時に間に合うように動いていたので大変だった」と2人は振り返る。
「おしゃれの定番に」
商品化にこぎつけたのは着想から2年経った2013年12月。その後はホームページを立ち上げ商談会に参加するなど、積極的に売り込んでいった。ワイヤー内蔵でバラ型など自由に形を作れる手軽さから注文は少しずつ増加しており、プレゼント用に女性が購入する場合が多いという。
完成した商品を着用した夫からの反応については「つけるときは照れていたけれど、職場での評判は良かったみたい」と小尾さん。金井さんは「胸にさすだけで心なしか背筋もピシっとして格好よくなる。ポケットチーフが男性のおしゃれの定番になれば」と話した。
「Kon―・B」は税別3800円。松林堂書店などで販売中。詳細は【URL】http://kamakuradaddy.shop-pro.jp/又は【携帯電話】090・3878・3758金井さんへ。
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