「本当の鎌倉の魅力は、歩いてこそ分かる」。歩くことにこだわったガイド本が、このほど出版された。著者は「鳩サブロー」なる人物。友人で、ともに監修にもあたったという久保田陽彦さん(鎌倉商工会議所会頭、(株)豊島屋社長)に話を聞いた。
『鳩サブローの春夏秋冬鎌倉の歩き方』は2月27日、毎日新聞出版から発売された(1300円・税別)。
久保田さんが「とっつきやすいけれどディープなのが鎌倉の魅力。それを知るには歩くことが一番」というように、全80ページには鎌倉歩きを楽しむための情報がぎっしり。グルメやショッピングの情報は一切掲載せず、その分1年間の行事やハイキングコース、「十三仏詣」のモデルコースのほか、選りすぐりの絶景ポイント、神社仏閣の情報などを網羅した。
また表紙カバーの裏が詳細地図になっているなどの仕かけも。「若い人にも手に取ってもらいやすいように」とイラストをふんだんに取り入れるなど、ビジュアルにもこだわった。
一方で「歩く」に特化していると言いながら、湘南モノレールや江ノ電を利用して鎌倉を巡る「歩かないツアー」を紹介するなど、ユーモアもたっぷりだ。
ところで著者の鳩サブロー氏とはどんな人物なのだろうか。久保田さんによれば、鳩の形をした鎌倉を代表する例のお菓子から生まれた「鳩人(はとじん)」だという。
そのなかでもひときわ肉付きがよく、愛嬌たっぷりなのが鳩サブロー氏。鎌倉で生まれ育った彼だからこそ知る魅力を伝えようと、どことなく似ている「友人」の久保田さんらとともに、出版の準備を進めてきた。
ところで久保田さん、本当は鳩サブローの『中の人』なのでは?そう尋ねると「いやいや私は友人の一人。鳩人たちは今日も鎌倉を飛び回っていますよ」。同書は市内書店などで発売中。
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