神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
鎌倉版 公開:2017年2月17日 エリアトップへ

今泉台で欧州発の「ラボ」 商品開発を住民が後押し

社会

公開:2017年2月17日

  • X
  • LINE
  • hatena
連携する今泉町内会や大学、企業、行政の代表者(上)昨年11月に行われた商品テストの様子(右)
連携する今泉町内会や大学、企業、行政の代表者(上)昨年11月に行われた商品テストの様子(右)

 企業などと連携し、住民自身が生活を向上させるための新たなサービスや商品を開発、改善する「リビング・ラボ」と呼ばれる取り組みが、市内今泉台で始まった。関係者は「まちに多世代の交流や活気がうまれるきっかけにしたい」と意気込んでいる。

 リビング・ラボとは、企業や大学と連携しながら暮らしを豊かにするためのサービス、商品の開発や改善を、住民が主体的に行う取り組み。ヨーロッパを中心に広がっており、世界で約400カ所が活動する。

 今回の取り組みでは、今泉台町内会(NPO法人タウンサポート鎌倉今泉台)、東京大学高齢社会総合研究機構、三井住友フィナンシャルグループ、鎌倉市が連携。市によれば、国内で様々な主体による本格的なリビング・ラボが実施されるのは初めてという。

 舞台となる今泉台は、市内で最も高齢化が進んだ地域の一つ。2015年以降、産官学連携で「長寿社会のまちづくり」が進められてきたことなどから取り組みが実現したという。

 今後は大学、企業から持ち込まれたアイディアを住民同士で検討したり、試作品を使用したりしながら改善点を洗い出し、新しい製品やサービスの開発を目指していく。

 昨年11月には、海外の製薬メーカーからの依頼で、分かりやすいパッケージづくりに関する商品テストが実施されたほか、3月末までに、家具や女性用製品に関する座談会などが予定されているという。

 住民への告知や参加者の募集などを担うタウンサポート鎌倉今泉台の丸尾恒雄理事長は「鎌倉・今泉台から生まれた商品やサービスが、全国に発信されることになればうれしい」と取り組みを歓迎。市は「今泉台は市内でも高齢化が進んでいる地域で、高齢者が使いやすい商品やサービスの開発、長寿時代にふさわしい新たな働き方、生き方、社会の在り方の提案につなげてほしい」と話している。

鎌倉版のトップニュース最新6

建長寺に「さわる模型」

建長寺に「さわる模型」

大下さん、10年越しで夢叶う

4月26日

交番AEDで女児救う

交番AEDで女児救う

鎌倉署、高原さんに感謝状

4月26日

松岡選手、プロ転向目指す

松岡選手、プロ転向目指す

テニス 世界ジュニアで8勝

4月19日

「メイ アイ ヘルプ ユー?」

「メイ アイ ヘルプ ユー?」

鎌倉駅で観光案内、滞留抑制

4月19日

官民連携で孤独、孤立対策

「つながり」創出へ仕掛け

官民連携で孤独、孤立対策

プラットフォーム創設

4月12日

深沢高、最後の入学式

深沢高、最後の入学式

3年後に藤沢清流と統合

4月12日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月22日0:00更新

  • 8月20日0:00更新

  • 7月16日0:00更新

鎌倉版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月30日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook