市内台在住の写真家・中村正樹さん(40)の写真展「ロシアの夜明け」が1月3日(水)まで、藤沢市のギャラリーで開催されている。中村さんは2010年から16年までロシアに滞在。極北の地ならではの風景を撮り続けており「今年は日本とロシア連邦の友好年に当たる。作品を通して少しでもロシアに興味を持ってもらえたら」と話している。
身を切る寒さのなか、朝日を浴びるヴォルゴグラードの「母なる祖国像」(=写真)のほか、モスクワや旧ソ連のジョージアの都市などの「夜明け」をテーマにした作品約30点を展示する今回の写真展。
企画した中村さんは、大手広告代理店で営業マンとして働く。仕事柄カメラマンとの付き合いも多く、知人から撮影の手ほどきを受けたことをきっかけに、写真を撮るようになった。
独学で腕を磨き、07年以降は写真家としての活動を本格的に開始。特に「都市の風景」をモチーフに作品を撮り続けてきた。
転機となったのは10年。仕事でモスクワに赴任し、その風景に魅了された。「空が広く夜明けや夕焼けがとにかくきれい。夢中になりました」と20都市以上を巡ってファインダーに収めた。
また「ロシアの人は極寒の地に住み気難しいイメージを持つ人も多いと思いますが、楽しいことがあればすぐ踊る、まさに『北のラテン人』。実際は日本人のことが好きで、とても陽気」と出会った人々にも魅せられた。
11年には現地で写真家グループ「MФK(エムエフケー)」を立ち上げたほか、14年から3年間、バイカル湖マラソンのオフィシャルカメラマンを務めるなどし、昨年帰国した。
今回の写真展は、今年が「日本におけるロシア年」に位置付けられ、日露間の人的交流の促進が図られることから企画されたもの。中村さんは「これからも作品を通じてロシアの魅力を伝えていきたい」と話している。
写真展「ロシアの夜明け」は1月3日(水)まで、Gallery-T(藤沢市片瀬海岸1の9の10)で開催中。午前10時から午後6時まで(最終日は5時まで)。詳細は【携帯電話】070・3818・3965中村さんへ。
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