鎌倉市は12月14日、大町6丁目にある大町釈迦堂口遺跡付近の斜面が崩落したと発表した。
市によると、同日午前9時45分ごろ、市文化財課に近隣住民から「遺跡の方から大きな音が聞こえた。崩落が発生したようだ」との通報があった。市職員が現場に向かったところ、同遺跡の浄明寺側近接地の市道に約50㎥の岩石が落ちているのを確認した。
17日現在、けが人やその他の被害は発生しておらず、崩落の原因は調査中という。
市によると、当該地は1977年に崩落が発生して以来、バリケードが張られ通行禁止となっている。また、この近辺では同様の大規模な崩落が2010年、11年にも起きており、今回で4回目。
同遺跡はやぐらなどの遺構や青磁鉢、壺などの遺物、火葬跡なども発見されており、中世鎌倉における谷戸の開発と、祭祀信仰の歴史を知る上で貴重として、10年に国史跡に指定されている(一般公開はされていない)。
同課は現在、岩石の撤去などの対応を市道路課と協議しているほか「今後、遺跡そのものの崩落を防ぐための対策工事について、文化庁と協議し、最善の工法を慎重に探っていく。2019年度末には着工できれば」としている。
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