鎌倉市PTA連絡協議会(市P連、長谷川潤会長)がこのほど、スマートフォンを使う際の「ルールブック」を作成し、市内の小中学校に配布した。家庭へのアンケートに基づいて作成したもので、子どもがスマホと上手に付き合う指針やヒントがちりばめられている。関係者は「各家庭でルールを考えるきっかけになれば」と話している。
「かまくらでスマホについて考える7か条」と題したこの冊子。作成がスタートしたのは3年ほど前。SNSをきっかけとしたいじめや依存症の報道、ネットを通じて知り合った大人から子どもたちが危害を加えられる事件などが相次いだことがきっかけだった。
会員のなかで「子どもたちを危険から守るために啓発が必要だ」という声が相次いだことから、保護者のほか教師も加わって特別委員会が発足。昨年7月には家庭に1万枚を超えるアンケートを配布し、6300件の回答を得た。紙面はこうした調査や専門家の意見をもとに、7つのテーマに分類。「小学生は午後9時、中学生は10時まで」など、使用のガイドラインを入れたほか、ページごとに「マイルール」と題して、各家庭での決まり事を記入する場所も設けた。
また「かまのすけ」というキャラクターを登場させ、各ページに漫画を入れるなど、低学年の子どもでも興味を引くような工夫を施している
冊子は3月に約1万部が完成。同会に所属する市立小中学校17校を中心に配布した。
長谷川会長は「新型コロナウイルスの影響で自宅で過ごす時間が増えるとともに、スマホに触れる時間も増えていると思う。スマホは便利だが、危険とも隣り合わせだということを認識して、上手に付き合ってほしい」と話している。
冊子のデータは「鎌倉市PTA連絡協議会」で検索し、同会のフェイスブックからダウンロードすることも可能。
鎌倉版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|