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鎌倉版 公開:2020年8月21日 エリアトップへ

『中世鎌倉盛衰草紙 東国首都鎌倉の成立と展開』 鎌倉の中世史知る「入門書」 峰岸純夫 著歴史探訪社 2,000円(税別)

文化

公開:2020年8月21日

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表紙は鎌倉水彩画塾の矢野元晴さん
表紙は鎌倉水彩画塾の矢野元晴さん

 著者の峰岸純夫さん(東京都立大学名誉教授)は日本中世史の権威で、本書の大きなテーマである「享徳の乱」の名称を提唱したことでも知られる。

 第1部「戦国時代は鎌倉から始まった」では、鎌倉幕府滅亡後に足利尊氏を中心に発足した室町幕府が、京都を拠点とする将軍と鎌倉を拠点とする鎌倉公方とが東西を分割統治する「二都体制」をとっていたこと、そして1454年に鎌倉公方・足利成氏が関東管領上杉憲忠を謀殺して発生した「享徳の乱」が本格的な内乱へと発展し、東国が一早く戦国時代へと突入するきっかけとなった過程などをつづる。

 また第2部「日本列島の二つの国家」では少し時計の針を巻き戻し、源頼朝が鎌倉を首都とした理由とその後の発展を描き、幕府滅亡後も鎌倉が「東国の首都」だった理由を明らかにする。

 「専門家というよりも一般の人に読んでもらいたい」と年表や系図、写真などがふんだんに使われているほか、記述も平易。鎌倉水彩画塾塾長の矢野元晴さんや写真家・原田寛さんの作品がページを彩り、中世鎌倉の歴史を学ぶ「入門書」として、ぴったりの一冊となっている。

 峰岸さんは「若い頃に住んでいた鎌倉は第二の故郷。鎌倉について、今まであまり知られてこなかったことに重点を絞って書きました。コロナ禍が収まったら、鎌倉で講演会を開きたい」と話している。

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